無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



「あっ、ごめんなさいね。もしかして空と一緒に遊んでくれていたのかしら?」



「あ、はい。たまたまわたしたちこの公園にいて。
それで空くんが1人でいたので」



「ママ、きょうね、ふゆかと、かなたにたくさんあそんでもらった!!」


無邪気な笑顔でお母さんに話す空くん。




「もう、呼び捨てにしちゃダメでしょう。
お姉ちゃんと、お兄ちゃんって呼ばないと。
ごめんなさいね」



「あっ、いえとんでもないです。
わたしたちは全然気にしてないので…!」



「お2人の時間を空が邪魔しちゃってごめんなさいね」



「そ、そんなそんな!むしろ空くんといっしょに遊べて楽しかったです!」



久しぶりに公園で遊んで、子どもの頃の気持ちが懐かしくなって、楽しかったのは事実だから。

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