無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



すると、空くんが少し背伸びをして、
わたしの頬にチュッと可愛いキスをしてくれた。



「へへっ、ふゆかだいすき〜!」


空くんってば、まだ小さいのにアピールうますぎだよ。

将来ぜったいモテる子になるだろうなぁ。




「わたしもだいすきだよ、ありがとう」


お返しに、空くんの柔らかいほっぺにチュッとキスをした。




こうして、空くんはお母さんと手を繋いで仲良く帰っていった。




「ふふっ、空くん可愛かったね……って、なんでそんな機嫌悪そうな顔してるの?」


わたしはこんなに幸せで癒されたのに、夏向はめちゃくちゃ不満そうな顔をしている。



「あんなの全然可愛くない。
冬花にキスするとかありえないんだけど」



「えぇ、可愛いじゃん。
相手は子どもだし、キスっていうよりチューって感じだよ?」



「んなのどっちも一緒だし。
ってか、冬花も何キスしてんの。俺もされたことないのに」

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