無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
甘さだけじゃ



いつも休みの日の朝はお昼前まで寝ているのに、今日は朝の8時に目が覚めた。


空くんと遊んだ日から数週間が過ぎた土曜日。




今日……付き合ってから初めて夏向の家に泊まる。


昨日から異常なくらいの緊張に襲われて全然眠れなかった。


夜は髪のケアして、普段しない保湿のパックなんかしちゃって。



夏向の家に向かうのはお昼を食べてからだから、準備をするのには早すぎる。



身体をベッドからむくっと起こし、歯を磨いて顔を洗って。



クローゼットをバーっと開けて悩みながら服を選んだり。

季節はもうだいぶ寒くなってきた10月。
いちばんお気に入りでもある白のニットワンピースにして。



普段しないメイクをして、髪もコテを使ってがんばって巻いたり。



身支度をのんびりしていたら、なんだかんだ時間は早く過ぎて、気づいたらいい時間になっていた。


お昼を軽く食べて家を出て夏向の家へ向かった。

< 271 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop