無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



こうして家からいちばん近いファミレスに向かい晩ごはんを済ませて、再び家に帰ってきた。



時刻は9時を過ぎようとしていた。


あとはお風呂に入って寝るだけ。



「お風呂わいたよ。先入る?」


「あっ、夏向が先でいいよ?」



「ん、じゃあ一緒に入ろーか」


「うん……んん!?」



あれ、今さらっととんでもないこと言わなかった?



「はい、じゃあ服脱いでバンザーイ」


「えっ、ちょっ、ま、まった…!」



わたしのワンピースに手をかける夏向を必死で止める。



「なに?早く脱いで、手伝ってあげるから」


「い、一緒に入るなんて無理、ぜっったい無理…!!」



「は、なんで?」


「だ、だって今まで入ったことないじゃん…!
恥ずかしすぎて無理なんだってば…!」



「別に恥ずかしがることないじゃん。
俺は気にしないよ」



そっちは気にしなくても、こっちが気にするんだよバカヤロウ…!

< 279 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop