無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
ベッドのすぐそばにある薄暗いライトがつけられて、完全に真っ暗な状態ではない。
「さて冬花ちゃん」
"冬花ちゃん"だなんてからかったような呼び方をして、イジワルそうに笑う顔は何が言いたいかよくわかる。
「いま2人っきりだよ?」
「そ、そうですね」
「あの時の約束忘れたとか言わないよね?」
「わ、忘れ……」
「忘れたなんて言ったら
明日立てなくなるくらい抱きつぶすけど」
な、なんておそろしいこと言うんだ。
「それがいやならやることわかるよね」
わたしの顎をクイッとつかんで、逃さないように、ほら早くキスしろって顔してる。
「わ、わかったから、ちゃんとする…から!」
もうこうなったら覚悟を決めてやるしかない。