無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



***


そしてやって来ましたショッピングモール。


今とりあえず冷えた身体を温めるために、フードコートに入り、わたしはホットココア夏向はコーヒーを飲んでいる。



さて、うまく聞き出せるかどうか。



机ひとつ挟んでわたしの正面に座っている夏向の顔をジーッと見る。



相変わらず綺麗な顔をしているのに、瞳はやる気がなさそうに見える。



……って、見とれてる場合じゃない…!



「ねー、冬花」


「ん、ん?なに?」


えぇ、なんでわたしこんな不自然さ丸出しなの?




「買いたいものって何?」


ドキッ…!
な、なんで今日に限ってそんな鋭いところついてくるの…!



「やっ、えっと、何か買いたいなぁって」


「買うもの決めてないのに来たの?」



そりゃ、買うものをリサーチするために来てるもんですから。

< 290 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop