無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
***
そしてやって来ましたショッピングモール。
今とりあえず冷えた身体を温めるために、フードコートに入り、わたしはホットココア夏向はコーヒーを飲んでいる。
さて、うまく聞き出せるかどうか。
机ひとつ挟んでわたしの正面に座っている夏向の顔をジーッと見る。
相変わらず綺麗な顔をしているのに、瞳はやる気がなさそうに見える。
……って、見とれてる場合じゃない…!
「ねー、冬花」
「ん、ん?なに?」
えぇ、なんでわたしこんな不自然さ丸出しなの?
「買いたいものって何?」
ドキッ…!
な、なんで今日に限ってそんな鋭いところついてくるの…!
「やっ、えっと、何か買いたいなぁって」
「買うもの決めてないのに来たの?」
そりゃ、買うものをリサーチするために来てるもんですから。