無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



***


そして、夏向の誕生日前日のクリスマスイブ。


明日に向けて家でいろいろ準備をしていると、インターホンが鳴った。



誰だろう?と思い、玄関の扉を開けると。



「メリークリスマス。樹里サンタからお届けものだよー」


「えっ、なんで樹里が?」



ポカーンと口を開けて樹里を見れば、「あのねぇ、終業式の日に言ったでしょ!24日にプレゼントあげるって」と、若干呆れた口調。



あ、たしかにそういえばそんなこと言っていたような気がしなくもない。



「寒いからとりあえず中入っていい?」


「あ、どうぞどうぞ」



こうして樹里を部屋に通した。


チラッと樹里の手元を見てみると、何やら紙袋を手に持っていて、中身は何かわからない。



とりあえず寒い中、来てくれたのでホットミルクティーを用意して部屋に持っていった。

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