無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「んでー、どうだった?木咲くんのプレゼントリサーチは」
「見事撃沈に終わりました…」
しょぼんと落ち込みながら、樹里が座る横に腰を下ろしてクッションを抱きかかえる。
「ほほーう。だろうと思って樹里サンタはちゃんといいものを用意してきてあげたのだよ」
そう言うと、さっきまで手に持っていた紙袋をわたしに渡してきた。
「それなら間違いなく木咲くんよろこぶよ」
「な、なんでしょうこれは」
「袋から出して着てみなよ。たぶんサイズ大丈夫だと思うけど〜」
着る?サイズ?
え、なんか嫌な予感がしてきた。
袋から取り出して見てみると。
「え、な、何これ!?」
「どう〜、可愛いでしょ。クリスマスといえばやっぱサンタでしょ。それあんたのために買ってきてあげたんだから」