無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



なかなか苦戦しながらも、時間をかけてやっているとサラサラの状態からクリーム状になった。



「はい、できた。甘さこれでいいかなぁ」


味見もかねて、生クリームをすくって舐めてみた。



「ん、あんまり甘くないけど夏向はこれくらいがいいよね?」


さっきからずっとわたしの隣に立ったまま、何もしないでいる夏向に聞いてみると。




「……唇にクリームついてる」


「へ……っ、んん……」



無理やり夏向のほうを向かされて、強引に唇が重なってきた。



いつもより余裕がなさそうで、啄ばむようなキスに溶けちゃいそうで、足に力が入らなくなる。



膝がガクッとなったけれど、夏向の長い腕が腰に回ってきていて、バランスを崩さずにすんだ。




「……んっ、ダメ……」


「……ダメじゃない、抵抗しないで」

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