無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「ピアスも……お揃いのものもらってるのに…」
「指輪はさすがにバレるからできないね」
こんな幸せなクリスマスは初めて。
大好きな夏向と一緒に過ごせて、素敵なプレゼントまでもらって。
「……いつかさ、ちゃんとしたやつプレゼントできたらいいなって思う」
「こ、これでも充分だよ……っ」
また、そんな期待させるようなこと簡単に言って…。
値段なんて関係ない。
夏向がわたしにくれたってことに意味があるから。
ピアスをもらった時は、ちゃんとお礼が言えなかった。
だから、今日はちゃんと言うよ。
「かなた……っ、ありがとう……っ」
泣きながら、へにゃっとした笑顔でギュウッと抱きつくと、そのまま夏向がわたしの隣にドサっと倒れた。
「あーあ、またそーやって俺を煽るから」
「……?」