無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
心が折れそうになっていると、ここでやっと樹里の助けの手が。
「そういう時は手でやらずにスプーン使ってやってみたほうがいいんじゃない?」
「スプーン?」
「そうそう。2本用意して、それで丸めるのよ」
「え、やってみる」
樹里に教えてもらったとおりやってみたら、手で丸めるよりはだいぶきれいな形に整った。
最後にココアパウダーをまぶして、箱に入れてラッピングしてようやく完成。
「つ、疲れた……」
「おつかれおつかれー」
ソファにグダーッと倒れこむ。
「女の子ってすごいね、最強だよ…」
「何よ急に」
「好きな人のためにここまで労力使うのすごすぎる…」
「労力って。まあ、愛の力はそれだけすごいもんなのよ」
まあ、わたしの効率が悪かったっていうのもあって、時間かかったのもあるけども。