無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
両手でブランコのさびた鎖を握りながら、夜空の星を見上げる。
雲一つない夜空に、きらりと輝く一番星。
綺麗に見えるはずの景色は、なぜか霞んで見えてしまう。
瞳がゆらゆらと揺れながら、雫がツーッと頬を伝う。
変なの……。
さびしいわけじゃないはずなのに、無性に泣きたくなって、涙が止まらない。
別に、誰かにそばにいてほしいなんて……。
そんな気持ちは、遠の昔にわたしからはなくなっていたと思っていたのに。
地面に足をついて、下を向いた。
地面にポタポタと雫が落ちて、砂の上にシミができる。
自分でもどうしてこんなに泣いているのか全くわからない。
さびしいなんて、孤独なんて……。
もしかしたら心のどこかの片隅に残っていたこの気持ちたちが、今になって懐かしい記憶とともに出てきてしまったのかもしれない。