無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
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学校を出て、あっという間に夏向の家に着いた。
今は夏向の部屋に通されて、ベッドを背もたれにしてクッションを抱えて床に座っている。
真横には夏向。
今はスマホのゲームに夢中みたい。
そんな夏向の肩に頭をコツンとのっける。
「……どーしたの?相手してほしい?」
嬉しさを含んだ声で、スマホをいじるのをやめて、わたしの頬に触れてくる。
何も答えない代わりに、夏向にギュウッと抱きつく。
いつもよりほんの少しだけ積極的になる。
「なんかあった?」
「う、ううん、何もない……よ」
「うそつき。なんかあったでしょ」
「何もないもん…」
あぁ、強がって可愛くない。
「こーゆー時は素直になったほうが可愛いと思うけど」
「っ、」