無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



***


学校を出て、あっという間に夏向の家に着いた。



今は夏向の部屋に通されて、ベッドを背もたれにしてクッションを抱えて床に座っている。


真横には夏向。
今はスマホのゲームに夢中みたい。



そんな夏向の肩に頭をコツンとのっける。



「……どーしたの?相手してほしい?」


嬉しさを含んだ声で、スマホをいじるのをやめて、わたしの頬に触れてくる。



何も答えない代わりに、夏向にギュウッと抱きつく。


いつもよりほんの少しだけ積極的になる。



「なんかあった?」


「う、ううん、何もない……よ」



「うそつき。なんかあったでしょ」


「何もないもん…」


あぁ、強がって可愛くない。



「こーゆー時は素直になったほうが可愛いと思うけど」


「っ、」

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