無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
その視線に気づいた3人のうちの1人とバッチリ目があった。
そして、わたしがいる後ろの扉のほうに廊下から移動してきた。
後ろの扉は残念ながら開いたまま。
今すぐ扉を閉めて鍵をしてやりたいくらい。
「あんたさー、鈴本冬花?」
ついにわたしの目の前にきた。
なんて威圧的な喋り方だろう。
リボンの色を見てみれば、1つ上の3年生であることがわかる。
顔も名前も知らない3人組。
わたしに何の用だろうとか思いながら、仕方なく返事をする。
「そ、そうですけど、何か……」
答えると、真ん中にいた女の先輩がわたしを上から下までジーッと見る。
そして、ボソッと。
「……何よ、こんな女のどこがいいわけ」
いきなり侮辱の言葉が投げられた。
え、なんでわたし初対面の人にこんな侮辱されないといけないんだ?