無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「こんな子供っぽいやつに佑都くんをとられたなんて信じられない……!!」
顔を真っ赤にして、かなり興奮状態。
うわ、最悪だ……。
佑都先輩の名前を聞いて全て悟った。
今日まさに樹里が言っていたとおり。
佑都先輩のそばにいたら厄介なことに巻き込まれるって。
この由佳って先輩はたぶん佑都先輩に好意を抱いているのかもしれない。
「由佳はこんなに必死になってるんだよ、それくらい黒瀬くんのこと好きだったのにさ。いきなり別れようって言われたんだよ?」
わたしから見て、左にいる先輩が話す。
「は、はぁ……」
「由佳と黒瀬くんはね、付き合ってたんだから」
うわ……、まさかの元彼女の登場……。
「それなのに、黒瀬くんがいきなり由佳に別れを切り出したの。あんたと付き合うからって」