月の見える丘で君と何を話そうか
外の雨は次第に強くなり
大雨警報まで出る始末
雨が強ければ優斗は仕事が出来ない
こんな日は決まって早く帰ってくる
携帯には優斗からの着信
迷わず電話に出た
「優斗が·····!!」
携帯から聞こえたのは優斗では無い男の人の声
何かを話しているようだったが
全く頭に入ってこない
"優斗が屋根から落ちた"
ただそのフレーズだけが頭の中を駆け巡る
楓花だけを抱き
指定された病院へ向かった