夕闇の時計店
☆prologue☆
☆prologue☆
部屋に差し込む眩しい陽を感じて目が覚めた。
見慣れた天井。ほどよく硬いベッド。
薄い水色のカーテンも、ぬいぐるみとクッションが散乱している床も……住み慣れた私の部屋、のはずなのに。
「なんだかなぁ……」
とても懐かしく感じる。
頭がひどくかったるくて、昨日は何時に寝たのか、そもそもどういう日だったのか、まったく思い出せなかった。
「うーーーん」
考えていても埒が明かなそうだと思い、腕をせいいっぱい伸ばして体をほぐした。
その反動で小さな何かがベッドから落ち、視線を動かす。
「ネックレス……?」
拾い上げると、小振りの時計に銀色のネックレスチェーンが通ったものだった。
微かに針の動く音がする。
「あ……」
よく見ると、秒針は動こうとするも戻る動作を繰り返していて、他の針は動かず時間が止まってしまっていた。
「壊れちゃったんだ」
部屋に差し込む眩しい陽を感じて目が覚めた。
見慣れた天井。ほどよく硬いベッド。
薄い水色のカーテンも、ぬいぐるみとクッションが散乱している床も……住み慣れた私の部屋、のはずなのに。
「なんだかなぁ……」
とても懐かしく感じる。
頭がひどくかったるくて、昨日は何時に寝たのか、そもそもどういう日だったのか、まったく思い出せなかった。
「うーーーん」
考えていても埒が明かなそうだと思い、腕をせいいっぱい伸ばして体をほぐした。
その反動で小さな何かがベッドから落ち、視線を動かす。
「ネックレス……?」
拾い上げると、小振りの時計に銀色のネックレスチェーンが通ったものだった。
微かに針の動く音がする。
「あ……」
よく見ると、秒針は動こうとするも戻る動作を繰り返していて、他の針は動かず時間が止まってしまっていた。
「壊れちゃったんだ」
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