夕闇の時計店
「……すごく心配していただいたところ悪いのですが、着付けを……お願いします。着たことなくて」
恥ずかしさでやけに丁寧になりながら下を向き、着物一式を手渡した。
「焦ったぞ。急に大声で呼ぶから」
「ごめんなさい……」
「俺も誰かに着せたことはないが、着慣れてはいるからな。とりあえず……後ろを向いてるから服を脱いで足袋を履いて肌襦袢を羽織ってくれ。それと裾よけ。これだな」
「分かりました」
緋瀬さんが少し離れたところで背を向けて待つ。
ドキドキする。
緋瀬さんと二人きり……着替え……
「早くしろ」
「っはい!」
「……緊張して心臓が保ちそうにない」
「……ふふっ」
「おい、笑うな」
緋瀬さんもドキドキしてるんだ。
「ごめんなさい。すぐ着替えます」
嬉しくて笑顔になりながら、言われたものを身に着けた。
恥ずかしさでやけに丁寧になりながら下を向き、着物一式を手渡した。
「焦ったぞ。急に大声で呼ぶから」
「ごめんなさい……」
「俺も誰かに着せたことはないが、着慣れてはいるからな。とりあえず……後ろを向いてるから服を脱いで足袋を履いて肌襦袢を羽織ってくれ。それと裾よけ。これだな」
「分かりました」
緋瀬さんが少し離れたところで背を向けて待つ。
ドキドキする。
緋瀬さんと二人きり……着替え……
「早くしろ」
「っはい!」
「……緊張して心臓が保ちそうにない」
「……ふふっ」
「おい、笑うな」
緋瀬さんもドキドキしてるんだ。
「ごめんなさい。すぐ着替えます」
嬉しくて笑顔になりながら、言われたものを身に着けた。