夕闇の時計店
「……できました」
「あぁ。そのまま襟を合わせて……次は長襦袢」
薄い桜色の長襦袢に袖を通して半襟を合わせると、後ろから抱きしめられるような形で帯が結ばれる。
「…………」
「……衣月の髪はいい匂いがするな」
「なっ……」
思わず振り返って、緋瀬さんと目が合う。
近い……!
「!?」
ふいに唇が重ねられて、名残を残すようにゆっくり離れた。
「ぅ……」
「顔が真っ赤だ」
「ひ、緋瀬さんだって少し赤いです……!もうっ、早く着替え進めてください!」
前を向いて着付けの続きを促す。
「衣月が振り返ったからだ……それが可愛くてな」
「あー!またそういうこと言う……!」
「本当のことだ」
「あぁ。そのまま襟を合わせて……次は長襦袢」
薄い桜色の長襦袢に袖を通して半襟を合わせると、後ろから抱きしめられるような形で帯が結ばれる。
「…………」
「……衣月の髪はいい匂いがするな」
「なっ……」
思わず振り返って、緋瀬さんと目が合う。
近い……!
「!?」
ふいに唇が重ねられて、名残を残すようにゆっくり離れた。
「ぅ……」
「顔が真っ赤だ」
「ひ、緋瀬さんだって少し赤いです……!もうっ、早く着替え進めてください!」
前を向いて着付けの続きを促す。
「衣月が振り返ったからだ……それが可愛くてな」
「あー!またそういうこと言う……!」
「本当のことだ」