夕闇の時計店
☆episode2☆
-お節介-
☆episode2☆
-お節介-
ガチャガチャ……
「今日も閉まってる……」
緋瀬時計店の入り口には「臨時休業」の張り紙、庭先のドアには鍵が掛けられている。
店内の固定電話に出ない、呼びかけても返事はない。
「緋瀬さん……」
妖の世界に帰っちゃったの?
お父さんが反省して謝ってきて、改めて話をしたいなんて言うから伝えに来たのに。
一刻も早く和解して親公認でお付き合いできたらって、思ってたのに。
「なんで居ないんですか……」
繊細な緋瀬さんのことだから、傷心で二度と会わないって勝手に決めちゃわないか心配だった。
でも、何も言わずに居なくなるなんて。
「ひどい、です……」
涙がポロポロとこぼれる。
「ドアが開かないんじゃ私、迎えに行けないじゃないですか。このまま会えなくなるなんて嫌ですよ、緋瀬さん……」
-お節介-
ガチャガチャ……
「今日も閉まってる……」
緋瀬時計店の入り口には「臨時休業」の張り紙、庭先のドアには鍵が掛けられている。
店内の固定電話に出ない、呼びかけても返事はない。
「緋瀬さん……」
妖の世界に帰っちゃったの?
お父さんが反省して謝ってきて、改めて話をしたいなんて言うから伝えに来たのに。
一刻も早く和解して親公認でお付き合いできたらって、思ってたのに。
「なんで居ないんですか……」
繊細な緋瀬さんのことだから、傷心で二度と会わないって勝手に決めちゃわないか心配だった。
でも、何も言わずに居なくなるなんて。
「ひどい、です……」
涙がポロポロとこぼれる。
「ドアが開かないんじゃ私、迎えに行けないじゃないですか。このまま会えなくなるなんて嫌ですよ、緋瀬さん……」