女子高パラダイス？！

移り変わる季節

初めに俺達の変化に気付いたのは
佐々木だった。



そりゃそうだ・・・。



毎朝、俺達は下駄箱から教室まで
行くのが日課だったのに、
2学期に入ってからは、別々だったから。



俺は佐和よりもずっと早く
学校に来るようになった。




もしも、いつもの時間に来て
佐和がそこにいなかったら・・・



もしも遅く来て、佐和が待っていたら・・



どちらも恐かった。



待ってて欲しい気持ちと、いないで
欲しい気持ち。


反する気持ちで、俺は事実を
見ることが恐くて、逃げたんだ。