転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「母上のかわりに、儀式を務めることだ。それが、皇妃だけに許された行動だからな。皇妃に少しでも近づきたいと――彼女がそう思っているのなら、つけ込む隙はあるだろう?」
豊穣祭当日、皇帝が牛肉を、皇妃が麦の穂を大地の女神リゾルデに捧げる儀式が行われる。これは、皇帝と皇妃の役目の中でも、最も重要視されるものだ。
というのも、この国の豊かさは、リゾルデの恩恵とされているからだ。
「……つまり、隙を作るということね」
「先日、母上が倒れた時にも見慣れぬ娘が来ていたという話でしょう。その娘も掴まえなければなりません」
「……では、セスに頼む?」
「いえ、やめておきましょう。彼の父親は、ティアンネ妃の忠臣です。セスにその気がなくとも、こちらの動きを知られる可能性があります」
「セスの忠誠心は疑わなくてもいいと思うけれど……」
ティアンネ妃が輿入れしてきた時、リンデルトはティアンネ妃の護衛としてついてきたと。その後、オストヴァルト帝国の貴族に認められ、是非に娘の夫になってくれと縁談をもちかけられたというのは以前聞かされた。
その時に皇帝の近衛騎士団に所属を移し、以来オストヴァルト帝国に忠誠を誓ってきたわけではあるけれど。
豊穣祭当日、皇帝が牛肉を、皇妃が麦の穂を大地の女神リゾルデに捧げる儀式が行われる。これは、皇帝と皇妃の役目の中でも、最も重要視されるものだ。
というのも、この国の豊かさは、リゾルデの恩恵とされているからだ。
「……つまり、隙を作るということね」
「先日、母上が倒れた時にも見慣れぬ娘が来ていたという話でしょう。その娘も掴まえなければなりません」
「……では、セスに頼む?」
「いえ、やめておきましょう。彼の父親は、ティアンネ妃の忠臣です。セスにその気がなくとも、こちらの動きを知られる可能性があります」
「セスの忠誠心は疑わなくてもいいと思うけれど……」
ティアンネ妃が輿入れしてきた時、リンデルトはティアンネ妃の護衛としてついてきたと。その後、オストヴァルト帝国の貴族に認められ、是非に娘の夫になってくれと縁談をもちかけられたというのは以前聞かされた。
その時に皇帝の近衛騎士団に所属を移し、以来オストヴァルト帝国に忠誠を誓ってきたわけではあるけれど。