転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「セスを信用していないわけではないのです。ただ、彼の動きはティアンネ妃も注視していると思うので……」
リンデルトの息子となれば、ティアンネ妃もセスを利用しようとするかもしれない。そうなったら、セスの立場は非常に苦しいものになる。
「セスは、俺にとてもよく仕えてくれていますからね。彼を苦しめるような真似はしたくないんですよ」
どれだけ、セスがリヒャルトに忠誠を誓っているのか、間近で見る機会に恵まれていたから、リヒャルトの言葉にヴィオラも納得できるような気がした。。
「しかたがないわ。それなら、私は病気になりましょう。それとも、毒物を盛られたのだと宣伝してみる?」
「それも捨てがたいですね。では、そうしましょうか」
にこにこと話をしているけれど、このふたりを怒らせたらまずい気がしてならない。
(というか、私が十二歳なこと、完全に忘れてるんじゃ……?)
そんな疑問さえ浮かんでくる。
そして、二人の計画は素早く実行された。
あえて伏せていた『毒物』を盛られたという話を、皇宮中にばらまく。皇妃が、以前のように床に伏したまま起きられなくなったということも。
リンデルトの息子となれば、ティアンネ妃もセスを利用しようとするかもしれない。そうなったら、セスの立場は非常に苦しいものになる。
「セスは、俺にとてもよく仕えてくれていますからね。彼を苦しめるような真似はしたくないんですよ」
どれだけ、セスがリヒャルトに忠誠を誓っているのか、間近で見る機会に恵まれていたから、リヒャルトの言葉にヴィオラも納得できるような気がした。。
「しかたがないわ。それなら、私は病気になりましょう。それとも、毒物を盛られたのだと宣伝してみる?」
「それも捨てがたいですね。では、そうしましょうか」
にこにこと話をしているけれど、このふたりを怒らせたらまずい気がしてならない。
(というか、私が十二歳なこと、完全に忘れてるんじゃ……?)
そんな疑問さえ浮かんでくる。
そして、二人の計画は素早く実行された。
あえて伏せていた『毒物』を盛られたという話を、皇宮中にばらまく。皇妃が、以前のように床に伏したまま起きられなくなったということも。