転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
リゾルデ豊穣祭り、暴かれた罪
いよいよやってきたリゾルデ豊穣祭の当日。
ヴィオラは朝から厨房で忙しくしていた。今日は、厨房の料理人達に指示を出す役を与えられている。
ひと晩置いた方がおいしいローストビーフは、昨日のうちに仕込んである。豚と五羽の鶏は丸焼きにする準備が終わっていて、あとは頃合いを見計らって焼き上げるだけ。
チーズケーキとフルーツケーキも昨晩のうちに焼き上げ、今は冷暗所で寝かせているところだ。日持ちのするクッキーも昨日焼いた。
朝から厨房にはスープを煮込む香りや、肉を焼く香りが漂っていて、あまりの忙しさに、時には怒声が飛び交うほどだった。
「……私はもう行くね。ハンバーグは、夕方になってからお願いね」
「かしこまりました、姫様」
その他にもたくさんの料理が用意されている。今日は宮の一番広い部屋を、使用人達にご馳走をふるまうパーティー会場として解放する予定だ。リヒャルトとヴィオラもそこでのパーティーに参加することになっている。
皇妃は今のところ欠席予定だ。正確には、欠席の予定ということになっている――豊穣祭に参加できないのだから、パーティーに参加できるはずもない。
とはいえ、飛び入りでひとりふたり増えたところで問題はない。大皿に盛りつけて、好きなだけ取る方式だから、ご馳走は多めに用意してある。
ヴィオラは朝から厨房で忙しくしていた。今日は、厨房の料理人達に指示を出す役を与えられている。
ひと晩置いた方がおいしいローストビーフは、昨日のうちに仕込んである。豚と五羽の鶏は丸焼きにする準備が終わっていて、あとは頃合いを見計らって焼き上げるだけ。
チーズケーキとフルーツケーキも昨晩のうちに焼き上げ、今は冷暗所で寝かせているところだ。日持ちのするクッキーも昨日焼いた。
朝から厨房にはスープを煮込む香りや、肉を焼く香りが漂っていて、あまりの忙しさに、時には怒声が飛び交うほどだった。
「……私はもう行くね。ハンバーグは、夕方になってからお願いね」
「かしこまりました、姫様」
その他にもたくさんの料理が用意されている。今日は宮の一番広い部屋を、使用人達にご馳走をふるまうパーティー会場として解放する予定だ。リヒャルトとヴィオラもそこでのパーティーに参加することになっている。
皇妃は今のところ欠席予定だ。正確には、欠席の予定ということになっている――豊穣祭に参加できないのだから、パーティーに参加できるはずもない。
とはいえ、飛び入りでひとりふたり増えたところで問題はない。大皿に盛りつけて、好きなだけ取る方式だから、ご馳走は多めに用意してある。