転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「ねえ、ヴィオラ。このデザインはどう?」
皇妃の差し出したデザイン帳には、フリルとレースとリボンが満載の、人形に着せるようなデザインのドレスが何着も描かれている。
「……ちょっと子供っぽ過ぎると思います! ねえ、ニイファ?」
「ヴィオラ様には、とてもお似合いだと思いますけど……」
ヴィオラをまだもう少し子供にとどめておきたいらしいニイファの目からすればちょうどいいのだろうけれど、早く大人になりたいヴィオラからすれば物足りない。
「リヒャルト、あなたはどう思う?」
「ヴィオラに似合っていれば、なんでもいいと思いますよ」
皇妃の向かい側の席についたリヒャルトは、紅茶のカップを手に優雅に微笑む。皇妃は、そんなリヒャルトにむくれたような顔を向けた。
以前と比べると、皇妃もリヒャルトも内面を素直に表情に出すようになってきた気がする。
「気のない返事ね。ねえ、ヴィオラ。リヒャルトを夫にする気はない?」
「私、子供なので無理です」
ヴィオラは、皇妃の言葉にきっぱりと反論した。まだ、結婚するにはヴィオラは幼すぎる。
皇妃の差し出したデザイン帳には、フリルとレースとリボンが満載の、人形に着せるようなデザインのドレスが何着も描かれている。
「……ちょっと子供っぽ過ぎると思います! ねえ、ニイファ?」
「ヴィオラ様には、とてもお似合いだと思いますけど……」
ヴィオラをまだもう少し子供にとどめておきたいらしいニイファの目からすればちょうどいいのだろうけれど、早く大人になりたいヴィオラからすれば物足りない。
「リヒャルト、あなたはどう思う?」
「ヴィオラに似合っていれば、なんでもいいと思いますよ」
皇妃の向かい側の席についたリヒャルトは、紅茶のカップを手に優雅に微笑む。皇妃は、そんなリヒャルトにむくれたような顔を向けた。
以前と比べると、皇妃もリヒャルトも内面を素直に表情に出すようになってきた気がする。
「気のない返事ね。ねえ、ヴィオラ。リヒャルトを夫にする気はない?」
「私、子供なので無理です」
ヴィオラは、皇妃の言葉にきっぱりと反論した。まだ、結婚するにはヴィオラは幼すぎる。