欲望の館~ウザい奴らは消えてゆく~
「こんなのよくある子供騙しだと思って、俺たち遊び半分で登録したんだ。でも、試しに『お小遣いを増やして欲しい』って書いたら本当に叶った。他にも、ゲーム欲しいとか、妹の機嫌を直して欲しい…とかも…」

雁翔もスマホで自分の『望み』の履歴を開いて音緒に見せた。

「へえ、すごいねそのサイト。で?剣はなんで俺の事殴ったわけ?」

とぼけた音緒に腹が立ったのだろう。剣は思いっきり音緒を睨み付けると、再びスマホを操作し、新しく開いたページを音緒に見せつけた。
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