欲望の館~ウザい奴らは消えてゆく~
「そうだよ。その『leku』は俺だ。…で?俺はただこの世界に要らないゴミどもを処理しただけなんだけど、なんでそんなにキレてんの?意味わかんねえ。」

「いい加減にしろおぉっ!!」

音緒に再び殴りかかろうとする剣を、雁翔が抑える。

「剣の言う通りだよ音緒。未成年だからってこんな事して良いわけ無い…確かにいじめっ子や万引き犯は死ねばいいと俺も思う。でもだからって殺すなんて…」

心配そうな顔で音緒を見つめる雁翔。
雁翔と音緒は小学1年生からの親友であり、音緒は雁翔のその表情を何度も見たことがある。その表情は紛れも無く、本気で心配している時の顔だった。
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