欲望の館~ウザい奴らは消えてゆく~
「別に?つか俺早く掃除終わらせたいから邪魔しないでくれる?」

そう吐き捨てると、音緒は再び掃除を続けた。

「おい、十六夜!てめえこいつの味方すんのかよ!俺ら一軍敵に回したらどーなるか分かってんのか!」

片須が音緒の胸倉を掴んで怒鳴った。

クラス中が凍りつく。

しかし、音緒はそんな片須の顔を見て嗤うと、こう軽くあしらった。

「一軍一軍ってやたらアピールしてくるけど、女子をいじめるような馬鹿でも簡単になれるんだな。なら一軍って価値ないんじゃねーの?吠えてねえでさっさと掃除終わらせようぜ。」
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