欲望の館~ウザい奴らは消えてゆく~
2人は音緒に近づくと、読んでいた教科書を取り上げ、ビリビリと破った。

「はーい残念!これで勉強できねえな!」

「志望校落ちるなはい乙〜」

ゲラゲラと笑う2人。
クラスメートたちは黙り込んでしまう。
音緒は軽蔑した顔でいじめっ子を見ていた。

「何だよその目はあ!!」

ガタンッ

片須が音緒を突き飛ばした。
立ち上がろうとする音緒に毒島が馬乗りになった。

「てめえチョーシ乗ってんじゃねぇよ!てめえがチヤホヤされんのはちょっと顔が良いからってだけだろ?」

そう言って毒島はポケットからカッターナイフを取り出した。
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