ストーカーのバレンタイン
小学校時代
小学1年生の時。
転校生ということもあり、なかなかクラスに馴染めず、クラスメートたちからハブられていた私に唯一声をかけてくれたのが、当時隣の席だった君。

『ごめん、消しゴム借りていい?』

『へえー、絵上手だね!』

『え?そのアニメ俺も好き!』

誰とでも仲良くなれる君はクラスの人気者。
そんな君に私なんかが釣り合うはずもなく、
小1のバレンタインは、君の机の中にこっそり匿名のチョコを入れた。

誰がくれたかもわかんない物…食べてくれるわけない。
駄目元だった。
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