ストーカーのバレンタイン
でも君は、周りの人達がやめとけっていうのを無視して美味しそうに食べてくれたよね。

『名前?書き忘れたんじゃん!』

『うめえ!うめえよこれ!え、くれたのこのクラスのヤツだったらすげえよな!同い年なのにこんなの作れて!』

手作りチョコ褒めてくれて嬉しかった。

だから私は、2年になってクラスが離れても、
3年でまた違うクラスになっても、
4年、5年、6年も違うクラスでも、
毎年欠かさず君の机に、毎年同じチョコを入れた。

毎年匿名で入れてたのに、君は毎年毎年美味しそうに残さず食べてくれたよね。
< 2 / 12 >

この作品をシェア

pagetop