大好きでした。先輩
第1章 一目惚れ

瞬間

始業式

私、香山羽寧(カヤマハネ)は 中学二年になった。
「えー、2年生は先輩となりました。責任感をもって行動するように!!」校長先生の声が体育館に響きわたる。
「3年生はこの1年で最後です。悔いのないように過ごすように!」
私はそんなに校長先生の言葉をどこか寂しい気持ちで聞いていた。
「はぁ。やっと始業式終わったよー、」
莉音がそうゆうと大きなあくびをしながら
「ふぁー。」と眠そうな声を出した。
「大きなあくび(笑)そうだねー校長先生の話15分もかかってたよ?長い長い。私、意識飛びそうだった」
「それなー!次はなんだっけ?」
「えーっとねぇ、忘れた(笑)」
「おいっ」
いつも通りに友達と話しながら教室に戻ろうと
している時に
目が引き寄せられた。
そこには
雪のような透き通った白い肌に優しそうな目、少し垂れ下がった眉毛、でも全てがバランスよく整われている顔。
まるで世界が止まったかのように彼の周りだけ静かに見えた。
「はね!」
莉音の大きな声に私はびっくりして声を出した。
「わっ!」
「何??なんかイケメンでも見つけたの?」
と莉音がこっちを見ていた。
「ねぇ、あの人知ってる??あんな人居たっけ、?」
「えぇー、、確かあの人は加瀬来(かせらい)先輩だと思う。
私、小学校一緒だったー!」
「あー、そーなの?」
「何?!来先輩のこと気になってるのー?あの人優しいらしいけど恋までには行かないんだよねーって、先輩達が言ってたの。有名だよ?顔はいい、性格も優しいらいしよ。ただ、身長の問題で160cmだから恋には発展しないんだろな、」
と莉音は来先輩の噂話をしてくれた。
でも私は莉音の話を耳にしながら、先輩を見ていた。
可愛くて綺麗で何より透き通った白い肌は私のどストライクだった。
正直身長なんて私にとったらみんなでかい。
私は150cmぐらいなんだから、
あの先輩に一目惚れした、そう確信した瞬間だった。





始業式が終わり、1週間が経つ頃
学校は新しい行事に向けて着々と準備が進められていた。
そして大きな行事の前に、
新しく入った1年生の仮入部期間が先だ。

仮入部期間の初日には
体育館で宣伝する。
一つ一つのクラブが練習風景を新1年生の前で発表。
この宣伝が部員を増やすチャンスなので、
1年生を魅力するものをしなければならないのだ。

私は吹奏楽部なので曲を発表するのだが、
振り付けもありでとても難しい。
しかし、1年生の三学期から頑張ってきたので
完成度はなかなかになった。

当日の前に前日確認があるので
宣伝するクラブの人達は体育館に集まらなければならい。。
体育館に行くと
各クラブが縦一列に並んでいた。
「あぁ、吹奏楽部?えーっとここに座ってくださーい。」
と生徒会の人達が仕切りながら各クラブが集まった
私の横にはあの来先輩が居た。

そう気づいた瞬間、心臓がドクドクと鼓動を発していた。
(どうしよう、髪型へんかな。大丈夫かな。)
私はそんなことを気にしているとリハーサルが始まった。
先輩は面倒くさそうに後ろの親友らしき人と話していた。
「今年はさー何人はいるかな?」
(来先輩の声だ。意外と低いな。)
「いっぱいはいってくれるといいな、」
「うん!そうだね」
二人の会話を聞きながら、私は考えていた。
きっと来先輩の事を好きになったて、
先輩だし、脈はないし、だいたい向こうからすれば他人。
誰ですかってなるよ、それでも私は来先輩のことが好きなのかな?まだ分からないな、...

「はねちゃん、??」
「はっはい!」
あー、やっちゃった。パートの美奈先輩だ、
説明全然聞いてなかった。
どうしよう、
「はねちゃん体調悪いの?大丈夫?今から一通り通すみたいだよ、いける?」
「あっはい!大丈夫です、心配かけてすみません。」
「良かった!吹部は最後だから順番待ちしないといけないから移動するよ!」
「了解です!」
焦った、、
はぁ。もうなんで私考え事してんだ!
先輩の話聞かないとー、

あれ、来先輩いない。
先輩も移動か、
「はーい!バスケ部と吹奏楽部は呼ばれたら出てくださーい。」

えっ?!
先輩バスケ部。カッコイイ、
しかも結構距離近い。。こんなの心臓もたないよー、
「ねぇ、吹奏楽部の子?1年生?あっ2年生か笑)」
えっ、私に喋りかけてる?!
うそうそうそ、
嬉しすぎる。
「私ですか?はい、そうです。先輩バスケ部ですね(笑)
バスケットボール持ってるから」
「そうだよって俺先輩ってわかったの?!いや嬉しいなー吹奏楽部いっぱい部員入るといいね!」
「はい!ありがとうございます(笑)」
嬉し、脈ないと思ってたのに...
よしっ頑張ろう。
「来ー余裕だね、まぁそりゃそーか」
あっ美奈先輩の知り合いだったんだ!
「余裕なわけねーだろ!新しい後輩入ってみすったらかっこ悪い先輩じゃねーか!...ただでさえ、身長で馬鹿にされるのに…」
やっぱり身長のこと気にしてたんだ、でもなんか可愛い。
「あははっそっかー身長気にしてるんだ、してないと思ってたけど(笑)まぁまぁ来は大丈夫だよ?上手いしカッコイイじゃん!」「お?マジで?ありがと」
えっ美奈先輩と仲いい。なんか嫉妬しちゃう。
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