私だけの場所。




みんなと合流し、一方的に立花くんを睨んでる千夏を引き取ってから、立花くんに謝る。




「ごめんね。会議中に寝たこと、起こしてくれてたのに起きなかったこと……」



「ん、別にいいよ。ほら、これがさっきの会議の重要なポイントと今日の夜のイベントの流れ。」




そう言って分かりやすくまとめられているメモ。お礼を言ってそれを受け取り、目を通していれば夕飯の時間となる。3人で夕飯を食べる場所に移動して、自分の班に座る。




「お待たせ!須賀くんが以外にも料理上手でさ〜!」




なんて、カレーを運んでくる永松さんと須賀くん。2人がそれぞれ配ってくれて、食べる。




「えっとー。この後の流れを軽く話せば……えー、お風呂、自由、夜のイベントのカルタ大会……え、カルタ!?」



「え、どうしたよ、神崎……」



「え、いや……なんにも……で、自由、就寝も自由だけど、起床は6時半。」




私の意味もない驚きに須賀くんが笑うなか、流れを話す。




「ってか、自由すぎるでしょ。」



「まぁ、親睦会だし。」




なんて、千夏と苦笑しあったのだった。





さてさて、クラスで分けられた六人で一部屋の女子部屋に戻りお風呂の時間まで部屋ですごす。




「神崎さん!佐藤さん!これ食べる?」




と、クラスの女子がお菓子をカバンから取り出す。それを見た千夏は喜び、何やら自分のカバンもあさり出し、取り出したものは……トランプや人生ゲーム。




「お菓子があるならこれでしょ!!ほらほら!みんなでやろうよ!!」




なんて、同じ部屋の女子を巻き込みトランプや人生ゲームをする。本当はお菓子もトランプもダメなんだけどね?なんて思いながらも私も永松さんと一緒に参加したのだった。




< 18 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop