私だけの場所。
次の日、立花くんに行くことを伝えると、とても安心した声でありがとうと言われた。
そして、今日から夏休みが始まる。
「びば!!さまーばけーしょーーーん!!」
「はいはい、佐藤。喜ぶのはいいが明日からの補習授業忘れんなよ?」
「アァーーーー!!忘れてたのにぃーーーー!なんで思い出させんの!!チキショーー!!」
なんて叫ぶ千夏に周りはくすくすと笑い、忘れてた。の言葉に先生がバカ!って叫ぶ。それを聞きながらも窓の外を眺めてると立花くんが話しかけてきた。
「神崎……明日から勉強会来んの?」
「来るつもりだけど……勉強会って何するの?」
「え?永松が言ってた夏休みの宿題とか一学期の復習みたいなもんじゃねぇの?」
「…………ほんとに?ハイレベルな勉強とかしない?」
「…………さぁーな。」
「「…………」」
お互いが顔を見合わせ固まる。
「わ、私なんとか補修はまぬがれて……勉強会に参加するって言ってみたけど、ハイレベルの勉強だったらどーしよ。」
「大丈夫だって……多分。」
なんて、成績がいい立花くんが不安そうにするからその倍不安になった私は先生と言い合う千夏をみて、私は頭を抱えた。