私だけの場所。




「フェーーイ!!文化祭じゃあーーー!!」




「うるさいって。」



「あれあれ〜?由美さんは不機嫌ですかぁー?」




なんて、テンション高い千夏がうざからみしてくるのを横目にフランクを鉄板の上で転がす。




「おい、佐藤お前客寄せだろーが。」



「うっさいなぁー!客寄せなら立花だけでじゅーぶんだろ?」




なんて、男子に言われる千夏だが、少し離れたところで相良さんが看板に書いた客寄せ用の看板を持って女子や子供、お年寄りに囲まれてる大輝君を見る千夏に、みんなが大輝君を見る。



「まさか立花さんが子供やお年寄りに好かれるなんて思わなかったよね……」




なんて、誰かが呟いた言葉にみんなが頷く中、見回りの先生達がくる。




「おう!頑張ってるか?」



「あ!先生、フランクとホットドッグいかがですか?今ならなんと両方買ったら600円!お得ですよ?」




なんて、コテを持って微笑めば見回りの先生達が頬を引き攣らせる。




「神崎……それぼっただろ。両方150円なのに、なんで600円もするんだよ。」



「そりやぁー担任割引ですよ。」



「いや、割引してないから。」




なんて、渡辺先生と会話をしていたらほかの先生方は買ってくれたみたいでホットドッグやフランクを持っている。それを見て、先生を見れば先生はため息をついてホットドッグ二個と言う。




それを聞いて隣に立っていた千夏が紙パックにホットドッグを乗せる。




「はい、毎度あり!ケチャップ、マスタードはお好みにつけてくださいね!」



「あぁ、ありがとう」




千夏にお礼を言って受けとると、みんなに一声かけて見回りに行く先生達。それを見送りながらも私達に午前組は販売終了し、午後組にバドンタッチしたのだった。








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