私だけの場所。
今日は入学式ということもあり、手紙やら明日の連絡をするだけで終わりとなった。帰る準備をしながらも千夏が話しかけてくる。
「ねぇ、由美の隣の立花大輝(たちばなだいき)もイケメンだけど、担任もイケメンだよね!」
「……それ、赤羽さんに言っていい?」
なんて、笑いながらいえば、赤羽さんは本命。担任と立花は推し。なんて、誰に薦めんの?と思いながらも笑って推しなんだと言う。そうしてれば私のスマホがなる。
「だれだれ?」
なんて、画面を除く千夏をのけながらも画面を見れば【間宮さん】と書かれていて、それを見た千夏がニヤニヤと笑い気にしないで出なよ。と笑う。
千夏にお礼を言いながらも電話に出れば赤羽さんで……間宮さんが昼食べに行く。と言ってるらしく、門の前で車停めて待ってるから。と言って電話が切れる。千夏にそのことを伝えれば喜んで私のカバンを持って教室から出ていくのをため息つきながらも追いかける。
教室から出ようと足を踏み出したが、前に先生が立っていて、私の足が止まる。数秒?見つめあっていたかと思えば、先生がほほ笑み気をつけて帰れよ?と道を開けてくれる。それに軽く返事をしてお礼を言って挨拶しながら教室から出て千夏を追いかけたのだった。