紡ぐ〜夫婦純愛物語〜
優作さんの、部屋はパッと見るだけでも私の部屋よりだいぶ広い。

そして、その広い部屋から私の目にあるものが飛び込んできた。

布団だ。2つの布団が並べて敷かれている。
覚悟をしていても、こういざ目の前にすると少し怯えてしまう。

私はそんな不安を吹き飛ばすように少し声を張って、私を見ている優作さんに話しかけた。

「お風呂頂きました。」

「…そうですか。」

敷居を跨いで話している事に何となく違和感を覚えたので思い切って聞いてみた。

「えっとー、そちらに行ってもいいですか?」

もう、引く事はできないのだからいっそ飛び込んでしまおうと言う勢いだった。

「えっ!?あ、どうぞ。」

優作さんは、一瞬驚いた様子を見せたが直ぐにもとに戻り、部屋に入れてくれた。

< 34 / 42 >

この作品をシェア

pagetop