紡ぐ〜夫婦純愛物語〜
座布団を敷いてくれ、そこに座るよう言われた。

改めて挨拶をしようと、座布団に座り優作さんの方を向き姿勢を正した。

「改めまして、センと申します。不束かな嫁ですが優作さんの事一生懸命支えるので、どうか宜しくお願いします。」

そう言って、頭を下げた。

優作さんは、少し驚いた表情で固まっていた。

「あ、えっと………。こちらこそ、宜しくお願いします。」

そう言って優作さんは、頭を下げた。

彼の様子を見る限り、どうやら戸惑っているようにも見えた。

「優作さんは、不安ですか？その、これからの生活の事とか。」

気になって聞いてみた。

「えっ？……はい、まぁ、多少は。」

ゆっくりと喋る彼の声が心地よく聞こえる。

「それじゃあ、私達は同じですね。」

私だけでなく彼も不安なんだと思うと逆に安心した。

「同じ？」

優作さんが、聞き返した。

「はい。同じです。私も、凄く不安です。でも、安心しました。優作さんも同じ気持ちなら。夫婦で同じ気持ちと言うのは嬉しいものですね。」

私は、夫となった優作さんと感じてる気持ちが同じであることがどこか嬉しくあった。

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