闇の外側

屋上に着くと、隼人は美優の腕を離した。
そして、彼らは腰を下ろした。
美優もしぶしぶ座る。
美優が座ると、玲於が美優にビニール袋を渡した。

美優「何よこれ?」
玲於「自分で見てください。 」
美優は、袋の中身を見ると、玲於を少し睨んで
「パンなんて要らないんだけど」
と言った。

遥輝「美優。お前いつも食事とってないだろ。そのくらい食べな。」
美優「今日は朝ちゃんと食べてきたからいらない」
一颯「みったん何食べてきたのぉ~?」
美優「···ココア」
一颯「みったん、ココアはご飯って言わないよ?」
斗真「今日から俺達が龍雅さんの代わりに食わせるから。」
美優「はぁ!?意味分かんない。私帰るから」

美優が立ち上がろうとすると、
玲於「美優ちゃん?ニコッ」
隼人「美優、食え」
美優は2人の圧に負け、パンを手に取った。
そして1口食べると、
「もう無理」
と言って、パンをしまった。

遥輝「いや、美優それ食べたって言わなくね?」
遥輝がそうツッコむが、玲於が、
「まぁ徐々に増やしましょう。」
と言ったので、それ以上何も言われなかった。

それ見て今度こそ美優は屋上を出ようとした。
しかし、
「美優待て」
またしても隼人に止められた。
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