闇の外側

隼人｢美優、姫になれ。｣
しつこく美優に姫になるように言ってくる隼人。
美優｢あんた何回言えば分かるの？人の話聞いてた？私は他人と関わる気は無い。ましてや姫なんてなるわけないでしょ。何度言われても私の答えは変わらない。｣
美優は隼人を突き放す。

玲於｢ですが、美優ちゃん、今日からあなたは我々の倉庫に住むことになりました。｣
美優｢はぁ！？！？何言ってんの。住むわけないでしょ。｣
美優は玲於を睨んだ。
玲於は一切怯むことなく続ける。
玲於｢美優ちゃん、○○○○×××に住んでますよね？｣
美優｢···は？何でそんな事知ってるのよ。｣
玲於｢昨日、倉庫を出た美優ちゃんを雷龍の下っ端が護衛の為、後を追いました。それで美優ちゃんの家が分かりました。｣
美優｢…｣
玲於｢美優ちゃんが今住んでいるマンションは私の知人の所有するものです。そこで知人にお願いし、美優ちゃんの引越しの手続きを済ませました。｣
美優｢…｣
玲於｢ということなので、美優ちゃんの家は今日から倉庫になります｣

美優は玲於の話に意味がわからない、という表情を浮かべている。
そんな美優に、
一颯｢みったん！心配しないで、僕達も皆倉庫に住んでるからねっ｣
遥輝｢姫用の部屋、つまり美優の部屋もあるぜ！｣
玲於｢それに、昨日美優ちゃんが私達と車に乗るところが他の族に見られました。美優ちゃんが他の族に狙われる可能性は高いです。だから倉庫に住む方が安全です。｣
斗真｢倉庫にいれば、俺達もお前を守りやすい｣
隼人｢そーいうことだ。美優、お前はこれから俺たちと倉庫に住む。今日からお前が雷姫だ｣

美優はもう何も言い返す気にはならなかった。