隠れ蓑〜Another story〜
それでも、、、!最低な女になってでも、圭は誰にも渡さない。
「私、気にしないわよ?後輩が圭の相手だからって全然。それにワザワザ西村ちゃんに言ったりもしないから。今まで通りでいいじゃない。だって私達の身体の相性って凄く良いし、性欲の強い圭が誰か1人でまかなえる訳ないじゃない。だったら今まで通りにっ、、。」
『芹香、、もう分かってるんだろ。』
まだ話してる途中なのに、圭から強めの口調で言葉を被された。
そして真剣な表情でゆっくり近づいてくる圭に、笑顔が保たなくて顔をそらして一歩下がる。
「何、そんなマジな顔してんの?だって圭は私と同じでしょ、、?愛とか恋とか、、くだらないって思ってんでしょ。なのに、、なのになんでっ、、、!そんな顔してるのっ、、!?!?分かりたくないに決まってるじゃないっ!!!!!!ずっと圭を見てきたのよっ、、!?ずっとっ、、ずっとっ、、!!」
もう感情を隠せない。
これ以上、自分を偽れない。
「っ、、、ずっと圭が好きだったのよっ、、!!!だから自分を、、気持ちを偽わってきたの!!!!!それなのに今更本気の相手なんて出来ないでよっ、、!!!!ずっと私だけの圭でいてよっ!!」
初めて見せる涙に、声を上げる私に戸惑いを見せる圭。
それでも涙は止まらない。