隠れ蓑〜Another story〜

溜め込んできた感情が、一気に流れ込んできて何もかもが止まらない。



「初めて会った時からずっと、、、!!!ずっと圭が好きなの!!!!!!圭を愛してるのっ、、、!!!」

「芹香、、、。」



「っ、、!ほらっ!!!圭が1番嫌いなやつでしょ!!!いつも女にしてるみたいに冷たく罵倒してよ?ウザいって言ってよっ、、、!?!?そんな風に私の知らない圭にならないで、、よ、、、お願い、、だからぁ、、!」







泣きじゃくりながら声を上げると、何故か温もりに包まれた。


『傷つけてごめん、、、。本当にごめん。』












その温もりに、、匂いに圭に抱きしめられてるって気づいて更に涙腺が崩壊した。


圭はもう、私が1番知ってる圭じゃない。







しがみついて、、泣きじゃくっても、、その腕が緩むことはなかった。








この時、、完全に失恋を悟った。




だってそこには私の好きだった冷たくて残酷な彼はどこにもいなくて、優しい、、彼の姿しかなかったのだから、、、、。


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