隠れ蓑〜Another story〜
「っそれは、、っ、、相手が〝あの津川さん〟だから。」
「〝あの津川さん〟って?」
前のめりになりながら、問いかけると少し気まずそうな表情を浮かべた莉子ちゃん。
「、、知らない訳じゃないでしょ?津川さんの噂。まぁ噂っていうよりも事実だけど。あんな節操のないオトコとなんて、、そのうち晶帆が妊娠しちゃうんじゃないかって心配なのっ!!!避妊はちゃんとしてるんでしょうね!!あの男ー!!!!」
テーブルを強めに叩いた莉子ちゃんの口からは耳を疑うような言葉が聞こえて、莉子ちゃんの声の大きさに慌てて莉子ちゃんの口を手で押さえた。
「り、り、莉子ちゃんっ!?!?ここ居酒屋さんだよっ!?声抑えてっ、、!?」
「んんんっーー!!」
莉子ちゃんもその事に気付いたらしく、顔を上下に振った。
それを確認してゆっくり手を離す。
「ごめんごめん。ついっ興奮しちゃって。、、、ぶっちゃけさ、、頻度としてはどの位してんの?まさか毎日って事はないでしょ?津川さん、性欲強いって話だし。変な性癖とかはない!?何か強要されたりとかは?!?!てかちゃんと同意の上だよね、、、?まさか、、、っ、、無理やり?!?!?!」