恋愛初心者です、お手柔らかに？
喉の渇きで目が覚めた。
身体がだるい…でも、気持ちの良いだるさだった。

「…っ、いつのまに眠っちゃったんだろ…」

身体を起こそうとして、何も着ていない事に気がついた。

あ…そうだ。
横を見ると、規則正しい寝息が聞こえてきた。私の身体に手を回して寝ている悠君の顔がそこにあった。

悠君…
私達昨日…考えるだけで顔が赤くなるのが分かった。
初めての事で、必死だった気がする。
でも、悠君が自分に任せてって…

床に落ちたシャツを羽織ると、回された悠君の手をほどき、ベッドから出ようとした。

「どこ行くの？」

「えっ？」

ベッドから出ようとする私の腕を掴んだ悠君が、私をまたベッドへと引き込んだ。

「あっ、の、喉が渇いて…悠君…起きてたの？」

「ん、今…目が覚めた。水なら俺が取ってくるよ。待ってて…」

私をベッドに引き込んだと思うと、唇にキスをすると、素早く悠君はキッチンに向かった。

「昨日は無理させたね…辛くない？」

持ってきたペットボトルを渡すと、悠君は私を抱き寄せた。

「…っ、だ、大丈夫。悠君こそ…大丈夫？」

もらったペットボトルを開け、乾いた喉に流し込んだ。

「…大丈夫だよ。絢…好きだ」

ペットボトルを私から奪い、ベッド脇の机に置くと、悠君は私にキスをした。





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