恋愛初心者です、お手柔らかに?
「な、何を急に…」
詰まりかけた唐揚げを、水で流し込んだ私に、和己さんは追い打ちをかけてきた。
「あれほど、はっきりしろ!って言ってるだろ?長すぎるぞ?」
「…っ、だって…」
「だってじゃないだろ。俺が会社を辞める前からだろ?」
そう、和己さんは、私が齋藤君に片思いしている事を知っている数少ない一人なのだ。
和己さんが、齋藤君の指導員で営業マンとしてのノウハウを教え、私が齋藤君のサポートに入っていた。
そんな事もあり、私が齋藤君を目で追ってるのがバレバレだったらしい。
「すぐバレるぞ。あれだけ見てたらな」
そう言われて一応否定はしたものの、信じてもらえる訳もなく、和己さんからは応援してやる、と言ってもらった私。
何度か、二人っきりになれるようにセッティングをしてもらった事もあったけれど、私がそれをことごとく潰していた…。
和己さんがどうして私に優しいのか…それは、面倒見がいいのは指導員だったから、だけど理由はもう一つあった。
「絢、久しぶり。元気にしてた?」
「あ、茉耶さん。こんばんは。元気ですよ。和己さんにいじめられてますけど」
そう。
和己さんの婚約者となった茉耶さんを、和己さんに紹介したのが私だから。
お礼にと、私の片思いを応援してくれているのだ。
「和己、絢みたいな奥手は難しいんだから、いじめちゃダメよ」
「茉耶さーん。優しい…」
こんな感じのくだりが、ここ数年続いてるのは言うまでもない。
詰まりかけた唐揚げを、水で流し込んだ私に、和己さんは追い打ちをかけてきた。
「あれほど、はっきりしろ!って言ってるだろ?長すぎるぞ?」
「…っ、だって…」
「だってじゃないだろ。俺が会社を辞める前からだろ?」
そう、和己さんは、私が齋藤君に片思いしている事を知っている数少ない一人なのだ。
和己さんが、齋藤君の指導員で営業マンとしてのノウハウを教え、私が齋藤君のサポートに入っていた。
そんな事もあり、私が齋藤君を目で追ってるのがバレバレだったらしい。
「すぐバレるぞ。あれだけ見てたらな」
そう言われて一応否定はしたものの、信じてもらえる訳もなく、和己さんからは応援してやる、と言ってもらった私。
何度か、二人っきりになれるようにセッティングをしてもらった事もあったけれど、私がそれをことごとく潰していた…。
和己さんがどうして私に優しいのか…それは、面倒見がいいのは指導員だったから、だけど理由はもう一つあった。
「絢、久しぶり。元気にしてた?」
「あ、茉耶さん。こんばんは。元気ですよ。和己さんにいじめられてますけど」
そう。
和己さんの婚約者となった茉耶さんを、和己さんに紹介したのが私だから。
お礼にと、私の片思いを応援してくれているのだ。
「和己、絢みたいな奥手は難しいんだから、いじめちゃダメよ」
「茉耶さーん。優しい…」
こんな感じのくだりが、ここ数年続いてるのは言うまでもない。