恋愛初心者です、お手柔らかに?
「そっか…じゃ、俺が最初の男だね?嬉しいよ。優しくするから、ゆっくり行こう?」

「うん、ありがとう」

そしてキスをした。

深い、深いキスを交わした。


…で、また動きが怪しいものになっていった。

「ゆっくりいこうって言ってくれたのに…」

「いや、ゆっくりいくよ。だけどあんな反応されたら…だから止めたじゃん?許して?」

結局、齋藤君がそれ以上進もうとしなかったから、終わったんだけれど、恥ずかしくて、顔から火が出そうだった。

ごめんね。齋藤君。
だけど、あのまま抱かれてもよかったかも、なんて思ってる私もいたんだよ。
だから、もう少し待っててね。


その日は、私と齋藤君は同じ布団に入り抱き合いながら眠りについた。
齋藤君は、これぐらいはいいよな?と、笑っていたけれど。


私の片思いが終わった日。
それは、新しい日の始まりとなった。
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