恋愛初心者です、お手柔らかに?
話をしながらも手は動かしていた茉耶さんだけに、準備は滞りなく終わった。
「でも、手伝いに関しては、絢に来てもらって助かったのは本当よ。部長に私が来てもらうなら絢で!って頼んだんだから。営業部の仕事止めさせて悪かったけどね」
「茉耶さん…」
茉耶さんの言葉に、感慨深い思いに浸っていると、会議室の入口が騒がしくなった。
「来たみたいね。絢、頼んだわよ」
「はいっ」
気を引き締めて私は、会議室にやってきた新入社員を出迎えた。
真新しいスーツと制服に身を包んだ、新入社員を目にしながら、自分自身の入社した時の事を思い出していた。
「…絢…絢」
「え?あ、はいっ!」
茉耶さんに呼ばれた事に気付いていなかった私は、我に返り大きな声で返事してしまった。
その声の大きさに周りの人達からの視線が集まった。
「あ、…っ」
「…っ、絢。声大きいって!」
「…す、すみませんっ」
視線を感じ、顔が赤くなったのが自分でも分かった。
恥ずかしい…
「もう、絢。びっくりしたじゃない。考え事でもしてた?何度も呼んだのよ?」
「すみません。自分が入社した時の事を思い出してて」
「そっか。ね、それより。彼よ、噂のイケメン新入社員」
そう言われて、茉耶さんが指指した方向を見ると、確かに周りの男性社員よりも一際目立つ男性が立っていた。
「でも、手伝いに関しては、絢に来てもらって助かったのは本当よ。部長に私が来てもらうなら絢で!って頼んだんだから。営業部の仕事止めさせて悪かったけどね」
「茉耶さん…」
茉耶さんの言葉に、感慨深い思いに浸っていると、会議室の入口が騒がしくなった。
「来たみたいね。絢、頼んだわよ」
「はいっ」
気を引き締めて私は、会議室にやってきた新入社員を出迎えた。
真新しいスーツと制服に身を包んだ、新入社員を目にしながら、自分自身の入社した時の事を思い出していた。
「…絢…絢」
「え?あ、はいっ!」
茉耶さんに呼ばれた事に気付いていなかった私は、我に返り大きな声で返事してしまった。
その声の大きさに周りの人達からの視線が集まった。
「あ、…っ」
「…っ、絢。声大きいって!」
「…す、すみませんっ」
視線を感じ、顔が赤くなったのが自分でも分かった。
恥ずかしい…
「もう、絢。びっくりしたじゃない。考え事でもしてた?何度も呼んだのよ?」
「すみません。自分が入社した時の事を思い出してて」
「そっか。ね、それより。彼よ、噂のイケメン新入社員」
そう言われて、茉耶さんが指指した方向を見ると、確かに周りの男性社員よりも一際目立つ男性が立っていた。