捕まえました。
「居ない方がいいのなら戻りますけど… 」

そう言って、私の両頬に両手を添えた。

「戻って欲しいですか?」

彼の手は、少しだけ冷たくて私の頬の熱が伝わる。

「…ッ……、居て、欲しいです。」

「了解です」

そのまま、私の身体は古川くんの胸の中にスッポリ入った。
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