捕まえました。
静かに鍵を開けて、中に入る。

シーンと静まりかえった部屋は、少しだけ湿っていた。

ガチャっと中から鍵を掛け、私の方に向かって歩いてくる。

私の進行方向には書庫棚で、後ろには古川くん。

いわゆる身動きが取れない状態。

「近すぎない?」
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