捕まえました。
呼んでおきながら、無言ですか。

じーっと私の顔を伺うように見ている。

「な、何よ。」

「フフッ… 結衣さんのおかげで元気でました」

そう言って、私の頭をフワッと撫でた。

少しだけ満足気に見えた彼はそのまま部屋を出て行った。

「また明日」と言葉を残して。

< 134 / 157 >

この作品をシェア

pagetop